令和元年第4回水戸市議会定例会が、2021年12月2日に開会した。
市長の高橋靖氏が、台風第19号による被害について市民にお見舞いの言葉を述べ、復旧に向けた取り組みの重要性を強調した。災害に対する備えや防災対策の強化に注力する方針が示された。特に、市民が早期に生活を再建できるよう支援していくと力を込めた。
提案された議案の中には「元気な明日を目指す健康都市宣言」が含まれ、健康づくりの推進について触れられた。高橋市長は、中核市移行を契機にこの宣言を行うことで市民の健康維持や増進に向けた支援を強化する意向を表明した。市民と行政による協働の重要性が強調され、健康都市の実現を目指す方針が謳われた。
また、台風19号に伴う災害対応に関する議案が提出され、補正総額22億4350万円の予算が編成された。これは浄化槽の清掃費や農業者への支援を含むもので、迅速な復旧が求められている。特に、被災した農業者に対しては復旧費用の補助を設け、中小企業の事業再開を支援するための利子補給策を打ち出す方針が示された。
さらに、職員の給与に関する条例の一部改正についても言及され、改定の必要性が示された。経済情勢に応じた給与調整や手当支給の見直しが行われる計画となっている。
水戸市議会では、今後の議事日程として、同月9日に次回の会議を予定し、追加提出された議案の審議が行われる見通しである。地域に密着した施策や市民支援の充実が、議会の重要課題として浮上している。