令和5年第2回水戸市議会定例会が6月21日に開催され、多くの重要な議題が議論された。
議員たちは初めに、自転車利用者へのヘルメット購入支援に関する問題を提起。鈴木 宣子議員は、改正道路交通法により全ての自転車利用者にヘルメット着用が求められるようになる中、その実効性を担保するための支援策が必要であると指摘した。特に、茨城県内の自転車関連事故の統計を引き合いに出し、「ヘルメットが脳トラウマのリスクを大幅に下げる」と強調。また、他自治体の成功事例を示し、ヘルメット購入に対する補助制度の設立を目的とした調査を進める考えを述べた。
続いて、打越 美和子議員は水戸市の女性活躍推進について質問。彼女は、女性が子育てと仕事を両立しやすいような環境が急務であることに加え、国が推進する「女性活躍推進法」の施行に基づく施策をこれまでの取組として挙げ、水戸市の進展状況について詳しい説明を求めた。市民協働部長の小嶋 いつみ氏は、過去数年間で様々な施策を推し進めてきたが、さらなる施策の展開を誓った。
また、新たにオープンする水戸市民会館についても言及され、多様な芸術文化の発信拠点としての役割に期待が寄せられた。打越議員は、水戸市民会館の開館に先立ち、地域住民が参加できるイベントや利用促進策を強化する重要性を指摘した。小島部長は、「市民の創造的な活動を支援し、多くの人に利用してもらえる施設として運営を行っていく」と述べている。
さらに、地方統一選挙における投票率の低迷問題も議題に上がった。若者層の投票率が低下している現状を踏まえ、投票促進策が求められた。地域の交通インフラや教育機関との連携といった視点で具体的な方策を市側に質問したところ、市側は今後の選挙啓発に向けて展望があると回答した。
この日、議会では他にも自転車安全政策や地域猫活動、さらには無人運転自動車の運行計画についても意見が交わされた。特に、自転車交通、安全性向上に向けた具体的な対応が急務であるとの意見が多かった。
最後に、水戸市では子ども相談SNSやいじめ問題への取組についても問われ、今後の普及啓発施策や地域との連携強化による具体的な対応策が議論された。今後の市の動向が注視される。