令和2年6月15日、令和2年第2回水戸市議会定例会が開かれ、さまざまな議題が取り上げられた。
会議の冒頭、永年勤続議員への表彰状の伝達が行われ、特に福島 辰三議員が議員在職40年の特別表彰を受けた他、袴塚孝雄議員、渡辺政明議員、内藤丈男議員らも25年以上の在職を評価された。これに対し、安藏 栄議長は、受賞者に心からの祝辞を述べ、今後のさらなる活躍を期待した。
その後、部長たちが出席し、新型コロナウイルス感染症への対応に関する市の姿勢について説明があった。市長の高橋 靖氏は、緊急対策に取り組んできた経緯を明かし、今後も感染症拡大防止に向けた努力が必要であると述べた。特に、感染者数の変動を考慮し、感染症対策を継続的に進める意向を示した。
落ち込んだ地域経済の回復についても、多くの議員が意見を交わした。特に、観光業や飲食業の打撃は顕著で、梅まつりの来場者は昨年比で大幅に減少したとの報告があった。高橋市長は、観光誘致に向けて、市の施策を強化し、地域経済を支えていく必要があると強調した。
さらに、ICT環境の整備に関しても、市内の学校再開を受けて、新型コロナウイルスによる教育への影響を最小限に抑えるための施策が求められた。市内の一部学校では、オンライン授業を試験的に開始したことが報告され、今後も積極的に展開する方針を示した。
循環型社会の実現に向けた取り組みについても議論がなされ、特にごみの分別収集に関する新制度の運用について意見が交わされた。新しい分別方法の浸透には市民の協力が不可欠であるとされ、広報活動が重要とされた。
また、那珂川の水害対策についても、市長が河川の掘削や堤防整備についての進捗を報告し、次回の災害に対する備えの重要性が語られた。