令和元年9月10日、第3回水戸市議会定例会が開催された。議会では、いばらきパートナーシップ宣誓制度の施行が重要なアジェンダとして上がった。これは、性的マイノリティーである者同士が人生のパートナーとして互いの関係を認め合う制度で,水戸市においても地域資源の活用を図るために部署での意見交換が行われている。
市民センターのサービス向上に向けた取り組みも共有された。視覚障害者向けの音声誘導装置の導入など,市民が利用しやすい環境を整えるための施策が求められている。特に,民間事業者との協力を図り,地域のニーズに応じたサービスを提供することが強調された。
新市民会館の建設についても言及された。市長は,市民活動や芸術文化活動の中心的な拠点とし,多くの人々が利用できる施設になるよう取り組んでいくことを確認した。ただし,事業費の増加と管理運営費の影響が懸念され、市はそのコストを慎重に検討し,必要な場合は見直しを行うことも視野に入れている。
歴史的資源を生かした笠原地区のまちづくりに関する議論も行われ,笠原不動尊の整備は地域住民の熱意を反映したものであり,地域文化の保存が重要であるとされる。笠原水道を基にした文化財の指定拡充の可能性も考慮されている。
また、自治体の求人増加に伴う若者活躍のための環境整備も提案された。特に、交通手段の多様化やスポーツ・文化活動の機会拡充が必要との意見が寄せられた。市は、これらの点について具体的にどのような施策を講じる考えかを改めて検討する必要がある。
地域課題には、高齢化社会や生活困窮者支援等への包括的アプローチが求められる。関係部署が連携し,単一の相談窓口を通じて問題解決を図る構想が示された。
本議会では、市民が住みやすい地域社会を形成するための具体的施策が今後の重要な課題として浮き彫りになった。