令和5年第4回水戸市議会定例会が令和5年12月11日に開催された。
この定例会では、令和6年度の予算編成方針やこども・子育て支援策の充実、健康施策に関する議論が重ねられ、特に子育て施策が主要なテーマとなった。高橋 靖市長は、今年度から進める「みとっこ未来パッケージ」に基づき、経済的負担の軽減を推進する姿勢を強調した。市立中学校における給食費の完全無償化が着実に実施されるなか、市長は「小学校の給食費も無償化するための道筋を示したい」と述べた。
議員からの質問を受けて、高橋市長は「令和6年度は小学校給食費の段階的な無償化を進める努力をする」とも述べた。特に物価高騰が顕著な中、子育て世帯へのサポートを強調しつつ、予算編成の中で重要施策の優先度を見極めていく必要性も認めた。また、र्डⅷ¿入れ込み環境など、子育て施策の強化が求められる現状を指摘した。
健康施策についても議論が行われ、特に女性の健康問題が重要視された。市長は、「健康日本21」の第三次計画に基づき、女性の健康づくりの支援を拡充する方針を示し、これに伴う具体的な施策についても言及した。特に、乳がんや子宮頸がん検診の受診促進策について、さらなる周知が求められると確認した。
教育行政においては、不登校児童生徒数が増加傾向にあり、特に地域のニーズに応じた支援体制の強化が求められている。高橋市長は、「不登校生徒のための校内フリースクールの設置や支援システムの整備に取り組む」姿勢を示した。
一方、地域経済や物価高騰への対応も重要なテーマとなり、国の施策と連携を図りつつ、水戸市独自の支援策を講じる立場を強調した。特に、社会保障費の増加といった財政的課題に直面する中で、市民生活を守りながら持続可能な経済成長を実現していく方針が示された。
このように、定例会では、未来に向けた水戸市の姿勢が大きな注目を集めている。特に切実な問題とされる子育て支援、健康問題、教育施策に対する議論が進められ、今後の施策展開に期待が寄せられる。