令和3年第2回水戸市議会定例会が6月22日に開かれ、様々な議案が一括上程された。会議では、全21件の議案と報告についての審査が行われた。
議長の須田浩和氏は開会時に、各議案について報告を求め、建設企業委員会の綿引健委員長が審査結果を発表した。議案第68号では、水戸市児童遊園条例の一部改正が全会一致で可決された。綿引氏は「関係規定の整備がなされ、広場の舗装基準が質疑を経て確認された」と述べた。
また、報告第22号では、専決処分の内容として令和2年度の一般会計補正予算について触れ、「事業状況について質疑があり、申請期限が迫っていることから迅速な周知が求められた」と説明した。議会では、特にコロナ禍における市内事業者支援について意見が交わされた。
続いて、議案第75号及び第76号では、市長の提案による農業委員会委員の任命同意が審議され、それぞれの候補者に対する議員の賛同が得られた。担当市長である高橋靖氏は、候補者の適任性を強調し、議員からの同意を仰いだ。
他にも、学校教育のデジタル・トランスフォーメーションを進めるための意見書が提案され、「児童生徒に一人一台の情報端末が貸与され、 ICT活用による学びが実現する環境作りが重要」と強調された。議第6号は、新型コロナウイルス感染拡大下での医療体制の充実を求める意見書であったが、採決の結果否決される事態に至った。病床削減推進法に対する疑問も広がった。
最終的に、議長は採決項目について再確認し、全会一致での可決を報告した。議案の多くが全会一致で可決されたことが特徴的であり、委員長らは市民に対する配慮を表明した。次回の議会への期待がこめられた会議となった。