令和6年の水戸市議会第2回定例会が活動を始め、その中で様々な議題が取り上げられている。特に注目されたのは、先月開催された水戸まちなかフェスティバルで約7万人を超える来場者があり、街の賑わいを創出したことだ。水戸市長・高橋靖氏はこのイベントの成果を受け、「一過性ではなく、継続的な賑わいの創出が重要だ」と強調した。
渡辺欽也議員からは、フェスティバルの成功を受け、今後は地域経済の活性化につなげていく装置や仕組みを検討する必要があるという意見が出た。また、小林産業経済部長は「中心市街地の活性化には、商店街との連携や学生の参加促進が不可欠」と述べ、今後も様々な活動を通じて地域活性化に取り組む方針を示した。
さらに水戸市では、観光振興の面でも意欲的な姿勢を示している。藤澤康彦議員は観光資源の発信方法について言及し、特に水戸黄門や納豆といった文化的資源を利用した広報が必要だと訴えた。小林産業経済部長は「これらの地域資源を活用し、戦略的なプロモーションを行っていく」として、具体的な施策を検討する意向を示した。
また、障害者福祉タクシー助成制度についての質問もあり、関係者からはタクシー券の利用枚数制限を緩和してほしいとの声が上がった。市は現在この制度を見直し、特に誰もが使いやすいものになるよう支援を強化していくと答弁した。
一方で、田中真己議員は市民生活全般に影響を与える物価高騰についても触れ、これに対する市の独自対策を求める発言をした。市はこの点についても課題に応じた方針を検討しており、日々変化する社会情勢に柔軟に対応できる行政をめざしている。