令和2年第1回水戸市議会定例会が16日に開催された。
会議では、新型コロナウイルス感染症対策の重要性が繰り返し強調された。代表質問を行った福島 辰三議員は、「市民の健康を守るための情報開示と相談体制の拡充が必要だ」と訴えた。市長の高橋 靖君は、「国と連携し、迅速な情報伝達を行う計画を進めている」と応じた。また、高橋市長は、「茨城県との協力を深め、相談窓口を24時間体制にする準備を進めている」と述べた。
さらに、事業者への支援策も話題に上がった。新型コロナの影響で多くの市内企業が苦境に立たされているため、特に観光や飲食業などへの具体的な支援策が求められている。高橋市長は、「国の施策に基づき、早急に助成制度の周知を図りから支援を拡充していく」と明言した。
財政状況と将来の展望についても言及された。福島議員は、過去のデータを基に水戸市の経常収支比率の改善を求めた。高橋市長は、「健全な財政運営を目指す」とし、明確な数値目標を設定する必要性を認識していると述べた。
中核市移行の進捗も重要な議題の一つだ。高橋市長は、「移行によるメリットを最大限に活用し、地域の医療支援を強化する」と期待を寄せた。特に、保健所の開設により、地域の健康管理を一元化する方針が示された。
防災対策については、台風19号の際の教訓を生かし、向上を図るとの意気込みが表明された。細谷議員は、「今回の豪雨による浸水対策の見直しが必要」と述べ、さらなる取り組みを要望した。高橋市長は、「浸水被害の軽減に向けて、河川整備を進めていくことが重要だ」との姿勢を示した。