令和5年3月15日、水戸市議会定例会において、重要事項に関する議論が行われた。
今回の議会では、特に防犯灯の設置促進について、フォーラム水戸の綿引健議員からの質問が注目を集めた。
綿引議員は、市内の防犯灯設置状況を指摘し、必要な地域への設置促進による犯罪抑止の重要性を強調した。綿引議員は、市が管理する防犯灯が1029基である一方、町内会などが管理するものは約19000基あると具体的な数字を挙げ、現状の課題を明らかにした。特に、犯罪件数の多い地域に対する設置の優先順位を求めた。
市民協働部長の川上幸一氏は、防犯灯やカメラの重要性を理解していると答弁し、設置にあたり町内会などへの支援を行っていることを説明した。また、青色防犯灯の導入について、実性能や効果を踏まえた慎重な検討を進めると述べた。
また、綿引議員はごみ収集についても質疑を行い、特に分別の徹底について問題提起をした。
ここ数年、清掃工場「えこみっと」の稼働に伴い、分別の重要性が増している。市も様々な方法で制度の周知を進めているが、依然として分別が徹底されていないとの現実が指摘された。市民の理解度を高めるための対策の強化が求められている。
さらに、SNSを通じた情報提供の強化も議論された。水戸市はLINEやTwitterを利用した情報発信を行っているが、十分に活用されていない現状もある。SNSを活用した施策のさらなる充実が求められる中、インスタグラムの導入も検討されていることが明らかになった。
最後に、新型コロナウイルスの感染症対策について、高橋靖市長が今後の方針を示し、国の方針に基づくマスク着用の柔軟化や、市民が安心して生活できるよう取り組む必要性を強調した。市長は、感染症対策は継続的なものであり、今後も適切な対策を講じることを表明した。