令和3年2月16日に開催された水戸市議会臨時会では、2件の議案が審議された。
最初に、市長の高橋靖氏が令和2年度水戸市一般会計補正予算(第10号)について提案した。本人トは、補正総額11億840万円の増額案としており、この中には新型コロナウイルス感染症に鑑みた緊急対策の施策が盛り込まれている。
また、議案第1号に関連して、街の医療機関に対する支援やワクチン接種の為の体制の構築についても強調されている。特に、ワクチン接種については、「新型コロナウイルスワクチンの配布の際は、個別通知とSNSを通じた情報発信を行う」と述べた。
次に、報告第1号も提出され、これは新型コロナウイルスワクチンに関するもので、市内の16歳以上の市民に対するワクチン接種経費として16億1,300万円の補正も盛り込まれている。この報告については、議員からの質疑も多く、特にワクチン接種のための医療機関への支援が求められている。
質疑応答の中で、日本共産党の中庭次男議員は、「ワクチンの確保に関してどのような見通しがあるのか」と問いかけた。この質問に対し、保健医療部長の大曽根明子氏は、「2月中旬から医療従事者の先行接種が始まり、4月以降は高齢者や他の優先群への接種を進める予定です」と回答した。この情報は市民にとって大きな関心事であり、理解を得るためにはさらなる周知が求められている。
経済面では、支援金の対象を売上50%以上減少した事業者に限定するとのことで、国の持続化給付金と連携した支援などが提案されている。しかし、一部議員からはその基準を減少幅を広げるべきとの意見も出ており、今後の議論に注目が集まる。
補正予算案はこの後各委員会に付託され、全会一致で可決が決定された。新型コロナウイルスの影響で厳しい状況にある市民や企業が支援を受け、多くの方が助かることが期待されている。