令和6年6月12日、水戸市議会の定例会が開催された。
ここでの議題の中で、特に注目を集めたのは、子どもたちの健康と体調に関する提案である。誠和水政会の池田悠紀議員は、今年の一般質問で子どもたちの平均体温が低下している点を報告し、午前中に校庭を開放し、子どもが運動できる時間を提供する「ワクドキタイム」の導入を提案した。
池田議員は、教育の現場で子どもたちが十分に運動できる環境を整えることが、健康や学習の遅れを防ぐ大きな要因であると訴えた。特に、低体温や睡眠障害が子どもたちの免疫力に悪影響を及ぼす可能性が指摘されており、それが不登校の要因ともなっていると強調した。
学校関係者へ要望し、休み時間の運動不足を解消するために、校庭での開放時間を更に確保するためのアイデアも出されている。
次に、有機農業の振興についても議論が行われた。関連質問を行った池田議員は、化学肥料の価格の高騰や食料自給率の低下を取り上げ、有機農業によって持続可能・安全な農業を進めるべきであると訴えた。また、市内のJA水戸が進める取り組みが評価される場面も見られ、有機農業を大いに促進していくためには、県や他団体との連携が鍵であると示唆した。
また、ドローンの利用に関する報告もあった。先進的なデジタル技術の活用が改めて提起され、佐藤市長公室長は、ドローンが災害時の情報收集や広報活動において、非常に重要な役割を果たすと述べた。市では、ドローンの利用を今後も積極的に進め、市と地域の安全を確保する体制づくりを進めていく考えを示した。
その他、議案や報告も多く上がり、市の具体的な施策についても議論が交わされた。特に、財政健全化の観点から、各種事業についての精査が求められ、長期的な視点に立った施策の推進が強調された。