令和元年12月17日、令和元年第4回水戸市議会定例会が開かれ、重要な6件の議案と報告が可決された。特に注目されるのは、台風19号による災害からの復旧支援と、あおり運転問題を受けた厳罰化施策の議論である。
台風19号による被害は水戸市においても大きく、住宅の被災は約700件に達した。この事態を受け、議第19号「令和元年台風19号等からの復旧・復興に向けた対策を求める意見書」が提出された。この意見書では、被災者の生活再建に向けた支援金の支給や、交通インフラの早期復旧を求める内容となっていて、全会一致で可決した。市は今後、復旧を優先的に進める方針を固めた。
また、議第20号「あおり運転に対する厳罰化と対策強化を求める意見書」が提出され、社会問題化しているあおり運転についての法規制の強化が議論された。本議案では、厳罰化に向けた新たな法律の設立を求める内容や、運転免許更新時の講習での周知徹底が盛り込まれている。これも全会一致で可決し、市民の安全確保に向けた動きが期待される。
さらに、豚コレラの影響が広がる中で、議第21号「豚コレラの早期終息に向けた緊急かつ具体的な対策を求める意見書」が提出された。この意見書では、ワクチン接種の迅速な実施や、感染拡大を防ぐための施策を強化することを求めている。また、規制改革の自粛を求める議第22号や、思いやり予算の廃止を求める議第23号、さらには桜を見る会に関する問題提起である議第24号なども審議された。
市長の高橋靖氏は、地方分権を進める中で様々な声を市政に生かしたいとし、具体的な対応について議会の協力を願う発言もあった。市民に寄り添った政策を進めるため、今後も議会との連携を強化していく姿勢を示している。
本議会では、重要な議案が多く扱われ、市民生活に直結する多くの方針が決定されたことが確認される。市はこれを受け、迅速な行動が求められる。