令和6年第2回水戸市議会定例会が6月10日、開かれた。
この日は、高橋市長が議員からの質問に高齢化社会や教育、農業振興策に関する施策について答えた。
特に注目されたのは、人口減少社会に対する若者の移住・定住促進策についてである。
「若い世代が夢や希望をかなえられる、選ばれるまちにする必要がある。"
と市長は強調した。市は若者の移住を支援するため、創業やスタートアップの支援事業や、魅力的な企業誘致を進めている。
また、こども基本法に基づく施策についても議論された。市長は、「みとっこ未来プロジェクト」による子どもたちを育む取り組みが進行中であると述べ、その内容に期待を寄せた。「地域で子どもを育むことが重要である」とし、地域との連携を深める必要があると述べた。
さらに、放課後学級の充実については、施設の増設や、さらなる教材の拡充策に焦点が移った。特に、長期休業時の昼食提供についても議論され、
「夏休みから昼食提供サービスを実施し、就労する保護者の負担軽減を図りたい」との考えを示した。
高齢者支援については、地域福祉の推進や介護予防に力を入れることで高齢者が安心して暮らせる街を目指す方針を示した。医療や福祉を通じて、地域との関わりを重視する必要性が強調された。
農業振興策としては、全国ねぎサミットの開催が報告された。市は、農産物のブランド化を進める意向を示し、農地の集積や、農業支援策の具体的な動きをアピールした。
下水道事業の使用料見直しについても触れ、経営戦略に基づく慎重な検討を依頼している。「市民生活に与える影響を考慮し、慎重な議論を進める」と述べた。