令和2年第1回水戸市議会定例会が3月9日、開会した。多くの議案が提出され、新型コロナウイルス感染症への対応や市の予算についての審議が行われる。
市長の高橋靖氏は、冒頭で新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた取り組みを強調した。市民に対しては、不急の外出自粛や手洗いの徹底を呼びかけるとともに、環境整備やサポート体制の強化を述べた。また、教育機関への影響を考慮し、臨時休業に際しての対応にもふれた。
会議では、62件の議案が提案され、市民福祉や老後支援に関する条例が多く含まれていることが注目される。特に、障がい者支援や福祉サービス基準に関する議案は重要視されており、議員からの二次質問も活発に発せられた。
議案第50号は令和2年度水戸市一般会計予算についてであり、この予算には教育環境や福祉施策の増強が盛り込まれている。高橋市長は「持続可能な社会の実現に向け、若者や高齢者支援の充実が求められている」と述べ、全庁を挙げての取り組みを再度強調した。
市議会は本年度中に中核市への道を歩むことにおいて自立した運営の重要性を繰り返し確認し、各議案を今後の委員会で詳細に議論することとした。次回の開会は、3月16日に予定されていると言われている。