令和3年第1回水戸市議会定例会が行われ、様々な議題が議論された。
特に、新型コロナウイルス対策に関して、田中真己氏（日本共産党水戸市議団）は、ワクチン接種の進捗状況に不安を表明した。ワクチン供給の遅れや不透明さが市民に影響を与えているとの懸念が挙げられ、水戸市長・高橋靖氏は接種体制の整備に向けた努力を述べた。さらに、医療機関や福祉施設の職員に対して定期的なPCR検査の実施が必要だとの意見も示された。
次に介護保険料の改定が話題に上がり、田中氏は介護保険料の値上げに疑問を呈し、約6700万円の市民負担増に対する反論をした。また、昨年度決算での剰余金を踏まえた提案を行ったが、市長は介護保険充実のための必要な措置であると強調。
新市民会館の建設問題についても、多くの懸念が示された。交通渋滞への影響や経済波及効果に関する議論が続き、開館に際しての運営費が自治体に大きな負担を与えるとの意見も見られた。市長は新市民会館の重要性を再確認しつつ、将来の運営戦略についての考えを提示した。
加えて、東海第二原発についても、原発事故の教訓をどのように受け止めているかが問われ、市長は避難計画の策定に努める考えを示した。しかし、市民からは実効性のある避難計画への疑念が示された。
教育行政についても、発達性読み書き障害サポートの拡充要求がここに含まれた。教育の質向上を図るために支援体制が検討されると市長は答弁した。
この日、様々な議論が行われたが、今後の水戸市における事業の実施と市民支援の強化が求められている。求められる情報の透明性と市民との連携の重要性が改めて浮き彫りになった。