令和3年9月に開催された第3回水戸市議会定例会では、コロナ後の社会環境の変化についての議論が重視された。
渡辺政明議員（魁，水戸）は、まずコロナがもたらした影響や変化について言及した。特に過去1年半での消費低迷や自殺者の増加に懸念を示し、医療従事者への感謝の意を伝えつつ、本市の現状と今後の課題を率直に討論した。
さらに、彼はコロナ対策における支援金の不均一な分配について触れ、特に困窮している事業者への具体的な支援措置を求めた。彼は、税の公平性を考慮した上で、どのような基準で支援を行なっているか、その認識を市長に問うた。
市長の高橋靖氏は、コロナによる影響が市民生活や経済活動に与えた具体的な影響を明らかにした。特に、ワクチン接種の進捗状況や医療体制の強化について述べ、さらなる支援策の必要性を強調した。また、経済活動の回復に向けて新たに提案された支援金についても説明し、必要な対策の一環であることを力説した。
次に、議会では地域力や市民力の低下についても議論された。渡辺議員が町内会の加入率が低下していることを指摘すると、高橋市長はこの問題を重く受け止め、地域活動の重要性を認識していると述べた。さらに、地域におけるコミュニティ力の再生に向けた施策にも言及し、今後の取組を約束した。
防災行政の重要性も再確認され、特に若年層や地域住民の防災意識を高めるためには、具体的な取り組みが不可欠であると強調された。特に、行政は地域住民と連携を強め、避難計画の実効性を高める必要があるとし、今後の市民の安心・安全を確保するための施策についても語られた。
国田地域のまちづくりについても議論され、周辺地域との連携を重視している姿勢が示された。市の観光やスポーツ施設の整備に関する新たな進展や展望も提示された。特に住民が参加できる取り組みを強化するため、行政が地域住民との対話を通じて要望を聞き入れ、共に作り上げる姿勢が重要視されている。
水戸市議会は、今後も検討し続ける事項に注力し、市民がより良い未来を築けるような進展を促す方針である。この定例会が奮闘の始まりとなり、変わりゆくニーズに寄り添った施策を展開していくことが期待される。