令和3年第1回北茨城市議会定例会が、2月24日午前11時に開会された。議事日程では、報告や計上されている議案が多数提案され、重要な事項が審議された。
最初に、上神谷英典産業建設委員長が、市道路線の廃止と認定について報告した。市道の廃止に関しては、質疑応答が行われ、採決の上、全員異議なく可決された。さらに、別の市道が土地所有者からの寄付行為によって市道認定されることが可決された。
また、北茨城市の復興産業集積ゾーンによる固定資産税の課税免除に関連する条例の改正が行われ、これは東日本大震災復興特別区域法に基づく改正である。
続いて、市民病院に関連する議案など、複数の会計補正予算が審議され、多くは新型コロナウイルス感染症対策に向けた支出増を含んでいる。文教厚生委員会では、成人祝特別給付金や新型コロナウイルスワクチン接種事業費など、必要な金融援助が増額され、全体として市民支援が強化された。
議案第20号は、令和3年度北茨城市一般会計予算であり、特に旗振り額となる部分では中学校の給食費無償化が提案され、財政面での大幅な支援が評価されている。この施策は市民の要望に応える内容として、高く評価された。議論においては、議員からコロナ対策が不足しているとの批判もあり、さらなる対策が求められる声もあった。
最後に、豊田稔市長は、議会に対し自身の任期を振り返り、市民支援や地方財源の確保について感謝の意を表明した。また、子育て支援を進める意向を強調し、今後の施策について期待を寄せた。議会の議長は全議案を承認し、会議は無事に閉会した。