令和2年第2回北茨城市議会定例会が、6月2日に開会した。議事では、会期の決定に関して議会運営委員長の鈴木信男議員が15日間の会期を提案し、全会一致で承認された。会期は本日から6月16日までとなる。
議題の一つに、令和元年度財務に関する報告が含まれ、特に一般会計の継続費や繰越計算書について審議された。市の歳入歳出予算の平均額は263億円の規模であり、補正予算も出され、コロナ禍における市民の生活支援策が盛り込まれる見通しである。
豊田稔市長は一般会計や特別会計に関する議案を説明し、新型コロナウイルス対策に向けた施策が急務であると強調。具体的には、医療体制強化や地域経済への支援が挙げられた。市長は「市民のご協力に感謝し、引き続き万全の対策を講じる」と述べた。
請願としては、種苗法改正に対する請願が議題に上がり、鈴木康子議員が説明を行った。種苗法の改正案が農家の自家増殖を制限するものであることから、地域農業への影響を懸念し、改正取りやめを求める請願が出されている。議員らからも賛同の意を示す発言が相次いだ。特に、自家増殖禁止が農家の権利を制限するとの声が強調された。
また、政治倫理に関する請願も取り上げられた。この請願では、特定の議員らの行動が指摘され、市民が不当な扱いを受けているとの主張が展開された。議員からは、倫理審査会の設置を求める声が上がり、今後の対応が注視される。魚屋大平博之議員は、「納得できる説明が求められる」と述べ、透明性の確保が重要であると指摘した。
会議は2時29分に散会となる。次回は、6月8日に開会予定である。