令和元年9月3日、北茨城市議会は第3回定例会を開催した。議事日程は多岐にわたり、重要な案件が審議された。
この会議では、特に議長辞職勧告決議案が中心の議論を呼んだ。提案者の村田仁人議員は、議長である鈴木啓一氏が議会基本条例を制定すると公約したにもかかわらず、これを実行に移さない姿勢が議会の信頼を損なっていると述べた。議長辞職勧告は、議会の正常化を図るための必要な措置だと強調した。
質疑応答では、議長の任期について反論もあった。鈴木康子議員は、議長の役割を果たしていることを評価し、まだ任期が残っていることから辞職を求めるのは早計ではないかと質問を投げかけた。また、政務調査費に関しても、政治倫理審査会の動きがあるとして、議長が受けた疑惑の解明はこれから進むべきだとの意見があった。
一方で、前田利勝議員は、鈴木啓一議長の議会運営が市政の責任を果たしているとする立場から、辞職勧告に反対の意を表明した。彼は、今後も議長としての任務を全うする必要がある、との考えを示した。
最終的に、議長辞職勧告決議案は賛成多数で可決された。鈴木啓一議長は可決を受け、議会からの信任を失った形となる。今後の北茨城市議会がどのように運営されるか、注目が集まる。