令和4年第3回北茨城市議会定例会が開会した。
本会議では、会期が9月6日から9月26日までの21日間と決定された。議長の前田利勝氏は、議事日程をもとに重要な議案の審議が行われることを示唆した。
また、請願として「教職員定数改善と義務教育費国庫負担制度堅持のための政府予算に係る意見書採択を求める請願」が紹介された。紹介議員の今井路江氏は、学校現場の厳しい現状を訴え、「貧困やいじめ、不登校などの課題に対する改善が求められている」と強調した。
特に、教職員の定数改善が必要であるとの意見が多く寄せられ、今井議員は「加配教員の増員や少数職種の配置増が不可欠で、教育機会の平等を守るため国の施策が必要である」と語った。
その後、豊田稔市長が令和3年度の決算に関する報告を行った。一般会計は歳入総額が240億9,943万5,000円に対して、歳出総額227億1,268万3,000円とし、実質収支は9億6,073万1,000円の黒字であったと述べた。また、市税の収納率が97.2%に達し、収入未済額が減少したことも報告された。
さらに、今次定例会の議案には、一般会計補正予算が含まれ、総額が181億2,657万6,000円に設定されている。この中には、データセンター事業実施可能性調査業務委託料として計上された項目もある。
北茨城市では、万全な財政運営を行うため、収入未済額の収納強化が求められている。市長は今後も市税の確保を強調し、幅広い市民への影響を考慮しつつ、予算の適切な執行を進める意向を示した。最後に、議案が多く提出されており、しっかりとした審議が期待される。