令和3年12月14日、北茨城市議会が定例会を開催し、各種議案が審議された。この日の会議では、主に現在の米価の急落や農業支援策についての提案が取り上げられた。
まず、議会報告第4号に対する陳情が審議された。新型コロナウイルスの影響での米価下落は、農家に深刻な経済的打撃を与えている。陳情内容では、政府が米を買い上げ、その対策として困窮している国民への配付を求めるものであった。この提案について、産業建設委員会の豊田弘俊議員は、諸外国が採用している施策を参考に挙げ、日本政府も迅速な対応が求められると強調した。
さらに、議案第59号の専決処分の承認を求める件についても議論された。新型コロナウイルスによる影響で売上が減少した中小企業を支援するための一時金の増額が含まれており、全員異議なく承認された。
また、議案第61号では茨城北農業共済事務組合の解散が提案され、新組織の設立による効率化が期待される中で、散会後も農業が持続可能であるよう、地域農家への配慮が必要とされている。これに対して、農家支援を求める意見も聞かれた。
また、議案第66号から71号にかけても、各種特別会計補正予算についての確認が行われ、最後に議会議案第5号、コロナ禍における米価の下落対策を求める意見書が提出され、同様の趣旨での意見書の提出も議論される方針となった。