令和5年第2回大子町議会定例会が令和5年6月6日に開かれ、町の課題に関する重要な質問が行われた。
主な焦点は中学校の統合問題である。大森 勝夫議員は、この統合が生徒と保護者に与える影響を懸念し、具体的な登下校の体制を問うた。町長は、町内の協議体を通じて適切な対策を講じると述べ、経済効果を伴うAIタクシーの活用も視野に入れていると強調した。特に、AIタクシーの導入が推薦された。これにより、よりフレキシブルな交通サービスを提供できる可能性が示された。
また、大子町は自転車文化の促進にも力を入れている。特に、県内最大の八溝山を舞台にしたヒルクライムレース「いばらきKOMin八溝山」が今年初めて開催される。観光商工課長の田那辺 孝氏は、レースが町のPPR戦略や地域経済活性化に寄与すると期待を寄せた。
さらに、観光業の振興活動も展開。特に台湾からの観光客誘致に力を入れており、交流促進に向けた取り組みが行われている。観光商工課長は去年のいばらき大見本市での町長の積極的なセールス活動について言及。台湾の人々からの好評が寄せられたことを報告した。これにより、町内の観光資源を最大限に活用し、経済の持続的な成長を図る考えが示された。
大子町では、教育や観光、交通といった複合的な施策の見直しを進めている。議会は今後、これらの施策が住民にとってどのような恩恵をもたらすかを引き続き注目していく必要がある。