令和3年第3回大子町議会では、通学路の安全や新型コロナウイルス感染症対策が重要な議題として取り上げられる中、福田祥江議員が一般質問を行なった。
さらに重視されたのは通学路の安全確保である。
福田議員は、千葉県での小学生が飲酒運転のトラックに巻き込まれた事故を例に挙げ、危険箇所の再点検を求めている。教育委員会事務局長の山崎仙一氏は、毎年実施されている通学路の合同点検の重要性を強調し、危険箇所の改善状況についても報告した。
また、280か所の危険箇所のうち、多くが対策済みであるという経過を報告したが、福田議員はさらに、バス停の周辺などの安全点検の実施を確認した。
新型コロナウイルス感染症対策に関して、福田議員は政府との連携が不可欠であると指摘した。感染者数の増加に対応するため、町では感染症対策を強化している。町の総務課長、藤田隆彦氏は、市民への感染対策の徹底を約束し、今後の対応を進める姿勢を見せた。
今年度の成人のつどいは11月27日に開催予定であり、町内の感染状況を見極めながら進める必要がある。健康増進課長の菊池光子氏は、ワクチン接種や新型コロナウイルス感染症に対する対策として、PCR検査を実施し、参加者の健康を守るための準備について説明した。
福田議員は、感染症の流行を受けての柔軟な対応の必要性を改めて強調し、町のあらゆる安全対策が実を結ぶことを望んでいる。また、中郡一彦議員は元気なまちづくりチャレンジ支援事業の継続とその見直しを提案し、地域活動への支援や長期的な運営支援が求められていることを指摘した。
大子町では、自然災害や事故を防ぐため、行政と地域住民が一体となって取り組む姿勢が見受けられる。特に新型コロナウイルスへの対応は、今後も地域全体での意識共有が不可欠であり、住民一人ひとりの意識改革が求められている。