令和4年12月の大子町定例会で、議員たちは地域の健康や観光の課題について議論を交わし、地域住民の生活支援や光景の改善に向けた提案がなされた。
最初に、野内健一議員が帯状疱疹ワクチンの接種助成について提案した。このワクチンは高齢者にとって重要な予防策であり、接種費用が高額であるため、地域として何らかの助成を検討する必要があると訴えた。町長の高梨哲彦氏は、「国の動向を注視しつつ、地域のニーズを調査しながら検討を進めたい」と述べ、助成の可能性を示した。
次に、男性トイレのサニタリーボックス設置について、野内議員は表示が分かりにくい旨を指摘した。藤田稔総務課長は、設置の予定があるものの、利用者の便宜を図る表示に関して検討する意向を示した。このことは、利用者のプライバシーを保護するためにも重要である。
さらに、がん教育の進捗について、教育委員会の山崎仙一事務局長が答弁を行い、町内の中学校で段階的に授業が実施されていることを報告した。外部講師の活用も検討されており、子供たちの健康意識を高める取り組みが進んでいる。
続いて、新型コロナウイルス感染症への対策や物価高騰に対する支援策が話題となった。まちづくり課の齋藤弘也課長は、地方創生臨時交付金の額が3億5821万4千円に上り、様々な支援措置が計画されていると報告した。特に製造業や観光業に対して重点的なサポートが行われる予定である。
道の駅のイルミネーションについては、町民の参加を促進する内容が提案されたが、安全性の確保が懸念され、今後の可能性を見極めていく方針とされた。一方、袋田の滝の観瀑施設内の照明改修については、湿度管理や電気設備の耐久性を考慮した設計が進められていると説明された。
最後に、ガバメントクラウドファンディングの申請状況について、財政課の飯岡隆志課長が目標金額に対して53人から151万610円の寄附があったと報告した。来年度に向けた新たな魅力創出が期待される中、地域の活性化に向けた取り組みが一層強化されることが求められている。