令和元年第2回大子町議会定例会が、6月5日に開催された。
議会は、議長の大森勝夫氏による開会の宣告で始まり、出席議員は15名と充分な人数であったことが報告された。
続いて行われた諸般の報告の中で、町長の高梨哲彦氏が出資法人等の経営状況について説明に立った。彼は、一般財団法人大子町振興公社を含む3つの出資法人の事業実績を報告し、全体の利用者数が93万7,541人で、前年度より増加したことを挙げた。しかし、経常増減額は726万7,271円の赤字であることから、経営の健全化に向けた取り組みを町が支援していく方針を示した。
その後、議案の説明が行われ、合計21件の議案が提案された。経費削減および経営改善の重要性が強調され、町の取り組みが続けられることが強調された。特に、経常利益の改善が求められる中、小規模事業者や福祉関連の支援が注視されている。
町長は、提出議案の中で、新庁舎建設事業や消費税引き上げに伴う関係条例の整備、介護保険制度の改正に関する施策について注意を払う必要性を訴えた。特に介護保険については、低所得者の保険料軽減を強化することが今後の課題であるとの見解を示した。
議会では、町民にとって重要な福祉や観光施策が特集され、特に観光施策についての意見が出された。出席議員から、観光業における課題を解決するため、地域振興策を実施していく意義が語られた。今後の観光業の振興策にも注目が集まっている。
全体として、会議は活発な意見交換が行われ、各議題についての理解が深まる場となった。
最後に、議会は午前11時に閉会し、今後の取り組みへ期待が寄せられる形で散会した。各議員が地域活性化に向けての信念を再確認し、支援していく意志を表明したことが特筆される。