令和元年第3回大子町議会定例会が開会し、日程が決定された。
本定例会は令和元年9月4日から9月13日までの10日間の予定で進行する。議長の大森勝夫氏は、この間に町長の行政報告や一般質問が行われることを説明した。
最初に町長の高梨哲彦氏が行政報告を行った。主な内容は、出資法人である一般社団法人大子町特産品流通公社の経営状況についての報告と、平成30年度の健全化判断比率及び資金不足比率の概要である。高梨氏は「平成30年度は計画的に運営が行われ、黒字決算を達成した」と強調した。
特産品流通公社は、3,781万2,996円の経常収益を上げ、418万2,814円の黒字となった。観光や地域産品の販路拡大に向け、さらなる支援計画が示された。
これに続き、財政状況に関する報告が行われた。高梨氏は「実質公債費比率は3.3%であり健全性が確保されている」と報告した。この比率は、財政健全化計画策定を義務付ける基準を大きく下回った。これにより、今後も経済改革を進める方針が示された。
さらに、提出議案としては新規制定条例や補正予算が22件あり、その全てについても詳細な説明が行われた。特に、成年被後見人等に関する法律の施行に伴う条例など、必要な法令改正が提案された。
高梨氏は、「この議案は町の福祉向上に寄与するもの」とし、議員に理解を求めた。
この後、議長の大森勝夫氏が「提出された議案は各議員の審議を経て、協議の上、適切な運営をお願いする」と述べ、議会を散会した。