令和4年第1回大子町議会定例会が開催され、様々なアジェンダが議論された。
議論の中で、町長の新年度予算案について、課題感が浮き彫りになった。特に、観光振興策は重要なテーマであり、「地域の自然美や景観を活かした施策が求められている」と町長の高梨哲彦氏は強調した。衣笠氏は、地域自慢の花桃や桜を通じて観光客を呼び込むための新たな施策が必要だと述べた。
また、高齢者や子供に対する支援についても質問が挙がった。福祉課長の鈴木大介氏は、「高齢者施策においては、IT介護支援監理アドバイザー事業を実施している。また、放課後児童クラブは拡充を予定している」と述べ、今後の方針についても触れた。
新庁舎建設に関しては、財政部長の藤田隆彦氏が詳細を報告。新庁舎の総事業費は約30億円になる見込みで、これには現庁舎の解体費用も含まれる。同氏は「コスト削減に努めている」としながらも、さらに情報提供の必要性を指摘した。
大子町営研修センターの利用状況についても報告があり、348名が宿泊利用を行ったと明らかにした。まちづくり課長の川又健君は、今後のPR戦略についても検討していく意向を示した。
一方で、登山やハイキングコースの整備に力を入れている様子も見受けられた。「県北ロングトレイル」を通じて、より多くのハイカーを呼び込む取り組みを進めていることが説明された。観光商工課長の田那辺孝君は、新たな案内看板の設置計画についても意気込む。
これらの議論を踏まえ、町は今後の方針を定め、観光や福祉など多岐に渡る施策を進化させる必要があると感じられた。様々な支援や整備の実施を通じて、大子町の魅力をさらに向上させていく意欲が感じられる定例会であった。