令和5年8月4日、大子町役場にて第3回大子町議会臨時会が開かれ、重要な議案の審議が行われた。
今回の議会では、一般会計補正予算および複数の解体工事請負契約の締結について審議された。
特に、令和5年度の補正予算では、台風2号に伴う災害復旧事業費が計上され、一般会計の補正額は約1266万5000円の増額となる。
今議会の承認により、歳入歳出それぞれ116億4599万8000円となる見込みだ。
議長の菊池靖一氏が開会を宣告後、町長高梨哲彦氏が議案の説明に立った。高梨町長は、提出された議案について詳細に解説し、議員への慎重な審議を要請した。
議案の中には、解体工事についての契約案が二つあり、旧役場庁舎と既存衛生センターの解体が含まれている。
特に旧役場庁舎解体工事に関する質疑では、菊池富也議員が最低入札価格制度導入の背景を問うた。菊池議員は「入札価格が一様だ」と指摘し、疑念を呈したが、財政課の飯岡隆志氏は、ダンピング防止のためにこの制度を導入したと説明した。
これに対し、菊池議員はその価格設定に疑問を示し、より慎重な判断を求めた。
さらに、菊池議員は業務委託についても言及し、その適用についての方針を問う。
その後、議案は順次審議され、全ての議案が異議なしで可決決定された。地元業者の参加を奨励し、工事の円滑な進行に寄与することが期待されている。
この臨時会は、迅速で透明性のある手続きが実施され、地域の災害復旧と老朽化施設の解体が進む重要なステップとなった。議会は、今後も町民の信頼に応えられるよう、議論を重ねていく方針である。