令和元年第3回大子町議会定例会が9月13日に開催され、各議案が審議された。主なテーマは、平成30年度の各特別会計歳入歳出決算の認定であり、財政状況についての意見が交わされた。
特に、平成30年度の一般会計歳入歳出決算における不用額は、前年よりも大きな6億2,600万円にも上ると指摘され、監査委員の益子正道氏は「予算見積もりが甘かったのかもしれない」と述べ、改善の必要性を訴えた。菊池富也議員も、具体的な対策と今後の留意点を求めた。
また、国民健康保険の収入未済額については、所得に対する保険料の負担の重みと、滞納の要因として年金受給者の減少や予測困難な生活状況が挙げられたことを、税務課長は説明した。市町村が負担する国保税率の設定は、他自治体との比較での問題も提起された。
その一方で、介護サービスに関する歳入歳出決算の質疑では、財務の安定化が求められ、結果として多額の不用額が出ている現状を受けて、福祉課長の神長敏氏は「サービスの給付についても改善していく必要がある」と強調した。