令和4年第2回大子町議会定例会が6月7日に開かれ、様々なテーマで一般質問が行われた。その中で、「地域活性化と観光誘客」に関する提案や、「移住促進」及び「農業振興」についての重要性が強調された。
飯村剛議員による質問では、地域の古民家を利用したレストランの成功事例が紹介された。古民家レストランが人気を博し、多くの観光客を呼び寄せたと述べ、今後のさらなる活用を期待する声が聞かれた。まちづくり課長の齋藤弘也氏は、古民家の利用について新たなプログラムの実証を進める方針を示し、特に地域おこし協力隊を活用する意向を表明した。
次に、川井正人議員は移住促進のための空き家バンク制度の状況を問うた。答弁によれば、登録者数は407名、物件数は34件となり、新たな登録者の増加が見られる。街を明るくする新たなビジネスの誕生も期待されている。同様に、空き店舗の活用を推進する支援事業の説明もあり、地域の商店街活性化に向けた取り組みが強化される意図が現れた。
さらに農業振興についての議論が深まり、大子町の農業従事者数の減少に対して緊急の対策が求められた。農林課長の矢田部信彦氏は、新就農者を対象とした支援策や、地域資源を活用した農業振興についての詳細を示した。一方、藤田稔議員は地方創生臨時交付金の活用方法について、特に農業関連の支援の重要性を訴え、関係者の声を反映させるよう要望した。
また、災害対策に関する質問があり、防災士の養成を進め、自主防災組織との連携強化が呼びかけられた。総務課長の藤田隆彦氏は、防災士の合計人数は90名であり、女性も活躍していると報告。今後も自主防災会との協力を密にしていく必要性を強調した。
そして、藤田議員がAIタクシーやスマートフォンの普及について言及すると、これらの施策が高齢者への支援につながるとの認識が確認された。特に、スマートフォン購入に対する補助については、今後の要望に応じた検討を行う考えが示された。
このように、今回の定例会では地域の活性化や農業振興、災害対策に向けた議論が活発に行われており、多様なニーズに応える姿勢が見える結果となった。