令和2年第4回大子町議会定例会が開催された。
議事では、税制改正や健康保険など重要な議案が審議された。
特に、第6次大子町総合計画の策定が注目される。
町長の高梨哲彦氏は、総合計画が町の未来を見据えたものであると強調した。
その中で、地域住民の声を基にした施策の必要性も語られ、議員からは事業と計画の整合性を求める意見が上がった。
「総合計画ありきが本来の姿である」と指摘したのは、菊池富也議員である。
菊池議員は、様々な事業が進行する中で、計画が後手になっている現状を懸念している旨を述べた。
それに対し、まちづくり課長の川又健氏は、計画に基づく調整を進めていると回答。
「速やかな計画の策定を求めたい」と議員からの要求に、町側も前向きに取り組む姿勢を見せた。
一方、経済支援策として注目されているのが、飲食店や旅館に対する支援金である。
観光商工課長の内田さち子氏によると、この支援金はコロナ禍での経営継続を目的としている。
「この支援により、地域の経済を支えたい」と意気込みを示した。
しかし、申請の少なさが問題視され、議員らは周知方法の改善を求めた。
支援の件数が予想より少なく、詳細な説明を求める声が上がった。
「申請手続きが煩雑であったのでは」との見解もあり、今後の周知策に期待が寄せられている。
他にも、帰省学生へのPCR検査費用の助成制度についても議論が進む。
健康増進課長の菊池光子氏は、町外の方に検査を促す意向を示した。
「この取り組みで、安心を提供しながら交流を図りたい」と意気込みを語った。
開発や事業に対する議会の厳しい視線に応えるため、町側は今後の施策や計画の明確化を進めていく姿勢を印象づけた。
町民とつながりながら、持続的な成長を目指す姿勢が求められる中、議会は無事に閉会した。