令和4年第3回大子町議会が開催され、水郡線や大子町レスリング協会の支援に関する議論が交わされた。
議会では、水郡線の利用促進について多数の議員が意見を交わした。議員の大森勝夫氏は、利用促進の取り組みが重要であり、特に住民と観光客の二面を考慮すべきと強調した。さらに、水郡線が廃線の可能性のある路線に該当するとの危機感を示し、地域全体での意識醸成が求められると発言した。
町長の高梨哲彦氏は、水郡線の重要性について国土交通省からの情報を受けた不安を共有した上で、廃線の危機はないとの見解を示した。さらなる利用促進を進める方針を示し、町としての取組を計画していることを明らかにした。まちづくり課長の齋藤弘也氏は、具体的な施策として無人駅対策や観光用タクシーの導入を挙げた。
一方、大子町レスリング協会からの後援申請についても議論された。須藤明氏は、後援申請が不承認となったことに疑問を持ち、理由について再確認を求めた。教育委員会事務局の山崎仙一氏は、不承認の理由が新型コロナウイルス感染症対策に関する疑問点があったためと説明したが、須藤氏はその対応を不十分だと批判した。町長は後援について双方の誠意を持った協議が大事であると述べた。
さらに、役場跡地の利活用についても話し合われた。防災道の駅の整備が進む中、道路整備の計画もあることが説明され、国道461号周辺の整備についても検討が続けられていることが確認された。議員たちは、整備に対する安全性の観点からの懸念を表明し、改良の必要性を訴えた。
最後に、防災対策としての緊急告知ラジオの耐用年数が約10年とされ、現状130台の在庫があることが報告された。今後の対応として、適切なタイミングでの更新が求められることが確認され、町民の安全に向けた取り組みが重要視されていることが強調された。