令和2年第2回大子町議会定例会が6月3日に開会した。
出席議員数は13人で、定足数に達している。
議長の齋藤忠一議員が会議を開始し、議事日程に従って進行する。
初日における重要な議題として、町長からの行政報告が行われた。
町長の高梨哲彦氏は、出資法人等の経営状況について特に触れた。
その中で、出資法人の一般社団法人大子町振興公社の利用者数は82万3,075人で、前年度に比べ11万4,466人の減少があった。
コロナウイルスの影響もあり、観光業が大打撃を受けていることが伺える。
全体の経常収益は7億4,971万2,786円、経常費用は7億4,063万9,894円で、907万2,892円の黒字決算に。
高梨氏は、経費削減の重要性を強調し、今後も支援を続ける意向を示した。
他の出資法人の状況も報告された。
大子広域公園多目的温泉プール「フォレスパ大子」は利用者が5万6,366人で、前年度より減少。
赤字決算となった大子温泉保養センター森林の温泉もあり、明るい未来が描けるとは言えない。
今回の会期は6月3日から11日までの9日間とし、一般質問や逐条審議が行われる予定だ。
議長は、感染症対策を講じつつ、議員の健康と安全を守るための措置を取っていることも報告した。
会期中には新型コロナウイルス感染症に関する各種議案が提起され、社会経済への影響が考慮された。
特に国民健康保険税や介護保険料の減免を図る条例案が注目されている。
また、特別定額給付金に関する支出の議案も議題となる。
このように、厳しい社会状況の中で、町行政としての迅速かつ適切な対応が問われている。
今後の審議を通じて、地域経済回復への指針が示されることが期待されている。