令和2年4月10日、令和2年第1回大子町議会臨時会が開会された。議会では新たに選任された議長や副議長のもと、13名の全議員が出席し、重要な議案が多数審議された。パラダイムシフトが求められる中での初めての議会であり、町民の期待がかかる。
まず注目すべきは、議長に当選した齋藤忠一議員の態度である。彼は「町民の信頼を得る議会運営」を目指すと強調した。新型コロナウイルスの影響を受けた町の現状を踏まえ、彼は「町民の生命を守るため、しっかりと対処していく」と述べた。加えて、最近の状況を鑑み、議会情報の発信強化を求めている。
次に副議長に選任された金澤眞人議員も、町の過疎化問題を指摘した。彼は「町を活性化に向け、協力し合って努めるべき」と話し、議会が町民に対して開かれた存在であることの重要性を訴えた。また、議会運営委員会や常任委員会の選任が行われ、各委員からの積極的な意見が寄せられた。
さらに、重要な議題に関しても議論が行われた。災害被害者に対する町税等の減免条例の一部改正について、町長の高梨哲彦が詳細に説明し、議員たちの理解を得ることができた。議案はスムーズに承認されたが、質疑応答において議員たちの疑問が浮かび上がった。
田中翔子氏が発言し、「教育委員会事務局の補正に関する説明が必要」と求めたことも話題を呼んだ。新型コロナウイルスに対する対応や福祉関連の予算の見直しも求められ、町民にとっての影響が大きい問題として扱われる。
臨時会の後半では、議案第49号、大子町営宿泊施設福寿荘の指定管理者の指定についても審議された。町長が設けた課題に対し、新たな管理者が指定され、運営について期待が寄せられる。町税条例や介護保険関連の議案も同様に慎重な議論の中、承認された。
最後に、すべての議案について承認が下され、監査委員に選任された鈴木陸郎氏が挨拶を行い、議会の使命感を強調した。議会は町民に対する透明性を持ち続け、今後の活動に臨む意欲を新たにした。この会議から大子町議会は未来に向けた新たな一歩を踏み出した。