令和4年第4回大子町議会定例会が開催され、一般質問が行われた。議題では、町長の施策に関する質問や、町役場新庁舎、AIタクシーの利用状況など多岐にわたるテーマが取り上げられた。
初めに、質問に立ったのは菊池富也氏であり、町長の施策の効果に疑問を呈した。特にAIタクシーについては、導入後の利用状況が思わしくなく、登録者数736人に留まっており、大子町の人口を考えると合理的な費用対効果があるのか懸念されるとの見解を示した。さらに、タクシー利用助成券との比較も行い、助成券の額とのバランスを問う意義を強調した。
次に、観光施策についての質問が行われた。観光商工課長の田那辺孝君は、町の観光施策として道の駅のリニューアルや、茨城デスティネーションキャンペーンに参加し、観光資源の価値を高める方向で努力を続けていると述べた。しかし、観光客数の回復には依然として課題があることも指摘された。
また、菊池氏は新庁舎の看板の設置の必要性を訴え、来庁者の利便性向上を要請した。新庁舎に訪れる際の案内表示や、エレベーターの案内図の重要性にも焦点が当てられ、依然として改善が必要な状況であるとの認識が示された。
さらに、須藤明君からの質問においては、当町における英語教育の推進に関する取り組みが紹介され、今後の英語教育の強化の必要性が議論された。お子さんから高齢者まで多様な支援策をおこない、地域の外国語教育の環境を整えていく重要性が強調された。特に、英語教科の専門性を持つ教員の支援と地域全体での母国語教育が今後の町の発展に寄与するとの意見が交わされた。
最後に、福田祥江君がインバウンドに関連した質問を行い、外国人観光客のニーズに応じた対応の必要性を訴えた。特に、キャッシュレス決済における課題や観光施設の多言語対応について問題提起され、町の受け入れ体制を整える重要性が話し合われた。観光客の利便性を向上させるためには、地域全体での協力が求められているとの声も上がった。
このように、様々な視点から大子町の施策や今後のあり方について議論がなされた。他者の声を反映させた町づくりを進めることで、地域の発展が期待されている。