令和2年9月、大子町議会定例会が開かれ、町長や町の職員から新庁舎建設やサテライトオフィスの活用、災害時のペットの取り扱いといった様々な施策について説明があった。
新庁舎建設については、実施設計段階に進んでおり、工事は順調に進む見込みであるとされている。総務課長の椎名信一君は、「木造建築に変更したため、施工内容が従来と異なる部分もある」と述べ、進入道路の整備や雨水処理への配慮を強調した。地元対策として側溝の設置や道路の幅員の確保も課題として挙げられた。
次に、最近導入されたサテライトオフィスの活用についての考えが示された。職員の働き方改革が進められる中、テレワークを通じてワークライフバランスの向上が図られている。サテライトオフィスでは、実施実績が報告され、職員は家事や育児の時間を確保しつつ、会議資料の作成などに集中できる環境が整備された。今後も感染予防の観点から、職場での密集を回避しつつ業務を継続する方針である。
さらに、災害時のペットの取り扱いや、ペットツーリズムの推進について議論された。町内ではペットを家族の一員として捉える考え方が広まっており、ペットとの同行避難が規定されていないことが問題視されている。特に、災害時にペットを置き去りにすることが体験者にとっての大きな負担となることが懸念されている。このため、災害時のペット受け入れマニュアルの作成やペット同伴の宿泊施設の充実が求められる。
サイクルツーリズムについては、奥久慈里山ヒルクライムルートの利活用推進協議会が設立されたことが発表された。この協議会は地域の活性化を目指し、参加自治体と協力しながらサイクリストの誘客を進める。教会の幹事会において、大子町も積極的に関与し、サイクルレンタル事業などの整備が進められる。
これらの施策は、町民の生活をより良いものにするための重要な取組であり、議会でもその進捗が注視されている。