令和4年12月、茨城県大子町にて定例議会が開かれ、観光や地域振興について多くの意見が交わされた。
特に、アウトドア企業モンベルとの連携が注目されている。大森勝夫議員は、モンベルとの協定による展望を語り、町の自然環境を生かしたプロモーションを期待した。モンベルの辰野会長が実施した講演会では、地域振興の重要性が強調され、観光商工課長の田那辺孝氏は直営店の出店誘致を視野に入れ、計画を進める意向を述べた。
また、矢田・冥賀地区にあるバイオマスガス発電施設の運営会社の変更についても議論が交わされた。大森議員は、発電所の稼働状況や運営会社の変更が地元に与える影響を懸念した。まちづくり課長の齋藤弘也氏は、運営が南国殖産株式会社に引き継がれたことを確認し、今後の運営に期待を寄せることを述べた。
さらに、観光地である袋田の滝についても触れられた。川井正人議員は、観光における安全対策の必要性を指摘し、周辺環境の整備について町としての取り組みを求めた。観光商工課長の田那辺氏は、駐車場の案内看板や街灯の設置を計画していると報告した。行楽シーズンの繁忙期における利用者の安全を考えると、早期の対策が必要との見解も示した。
一方、大子おやき学校の運営状況も話題に上がった。下村議員の質問に対し、観光商工課長は、リニューアルした営業スタイルが人気を得ていると報告し、地域の特産品を生かしたメニューが来客を増やしている現状を語った。今後、観光事業のさらなる発展に向けた施策も検討している。
議会では、観光や地域振興といった重要なテーマに加え、住民の安全や将来への持続可能性も重要な議題として取り上げられた。今後の大子町の発展に期待が寄せられている。