令和5年第3回大子町議会定例会が9月15日に開かれ、20の議題が審議された。
様々な報告及び条例案が提出され、議員らは慎重に意見を交わした。
特に目を引いたのは、「令和5年度大子町一般会計補正予算」の専決処分に関する議案であった。議案について質疑が行われ、菊池富也議員が進め方についての見解を問うた。
町長の高梨哲彦氏は、緊急性があることから専決処分が行われたが、将来的には議会への報告を強化する意向が示された。議案は異議なく承認された。
また、「大子町火災予防条例」の一部改正案も提出され、特に消防長の鈴木一宏氏がその必要性を説明した。その結果、議案は原案の通り可決された。
議員報酬に関する動きもあり、大森勝夫議員が設置した「議員報酬検討特別委員会」の提案が受け入れられた。委員会では、現状の報酬額が県内で最も低いことから、次世代に向けた議員報酬の見直しが求められることになった。意見交換では、収入の確保が求められる背景に苦しんでいる生産者たちの意見も無視できないとされ、町としての支援の必要性が再確認された。
さらに、追加議題として「(仮称)大子町交流拠点施設建設工事請負契約の締結」についても議論が行われ、質疑を経て承認された。町長はこの施設が地域振興に寄与するとの展望を示し、議員たちはその意義を理解して賛同した。
議会は未来の大子町を見据えた重要な決議を行っており、町民生活向上に向けた施策が進められている。