令和3年3月3日、大子町議会定例会が開かれ、会議録署名議員の指名や会期の決定が行われた。
今回の会議は、出席議員13名の全員出席により定足数が確認され、議長である齋藤忠一氏が会議を宣告した。
日程では、まず会議録の署名を行う議員として、菊池富也氏と鈴木陸郎氏が指名された。その後、今定例会の会期が3月3日から15日までの13日間であることが確認された。これに際して、齋藤議長は「異議なし」と宣言し、会期が正式に決定された。
町長である高梨哲彦氏が提出した議案は、合計31件に及び、新規制定条例や一部改正・廃止条例、さらに予算案に関するものが含まれている。特に、令和3年度の予算は総額109億円、前年当初より7億4,000万円、約7.3%の増加であることが報告された。
高梨町長は「誰もが安心・安全を実感できるまちづくり」を推進する方針を示した。この中で、新型コロナウイルスのワクチン接種関連事業や地域医療体制の強化が重要な施策として取り上げられた。特に、医師不足の解消に向けて新たに採用する医師を支援する「医師確保支援事業補助金」や、医師を目指す学生のための「医師修学資金貸付金」についても言及された。
さらに、大子町の特別会計及び企業会計の予算案も発表され、国民健康保険や後期高齢者医療など、各項目が増減を詳しく説明された。特に、国民健康保険特別会計の予算は22億2,110万1,000円であり、1.4%減となっている一方で、後期高齢者医療特別会計は4.9%の増となるなど、施策の内容には依然として様々な工夫が凝らされている。
高梨町長は、今後も「日本一幸せな町DAIGOづくり」を推進したいとの意向を示し、町民に対し理解と協力を求めた。
会議の最後には、提出された予算案は予算・決算委員会に付託されることが確認され、全日程が終了し、午前10時28分に散会した。