令和5年第3回大子町議会定例会が9月6日、町役場議会議場で開会した。
出席議員数は12名で、定足数に達したため、議会が正式に開始された。
議事の中では、町長の高梨哲彦氏が行政報告を行い、今年度の特産品流通や様々な施策について説明した。
行政報告では、出資法人の経営状況と令和4年度の健全化判断比率および資金不足比率の概要が紹介された。
特に、実質公債費比率が3.7%、将来負担比率が45.4%といった健全な結果が示され、安心できる財政運営を強調した。
また、出資法人である大子町特産品流通公社では、コロナ禍においても地元特産品の販路拡大に努め、主要6品目の知名度向上に成功したと報告。
経常収益は5656万5511円で、厳しい企業環境ながらも一定の実績をあげた。
提出議案について、高梨町長は多岐にわたる内容を報告。
継続費の精算報告や損害賠償、補正予算に関する議案が含まれ、それぞれの重要性が確認された。
特に、令和5年度の一般会計補正予算は、984万5000円の増額となり、総額は116億5584万3000円とのこと。
その他の議案には、火災予防条例の一部改正や新庁舎建設基金の廃止なども含まれ、地域の未来に向けた施策が提案された。
次の本会議ではこれらの案件が審議される予定であり、町長及び議員からは慎重な審議の要請があった。
今後の議会運営については、日程に沿った形で進められ、来る9月15日には本会議が再開する予定。
議会の成果がどのように町民に還元されるか、注目されるところである。