令和3年第2回大子町議会定例会が6月8日に開かれ、議員からの一般質問が行われた。
議員らは主に不法投棄の防止策について質問し、特に近年のゲリラ的な不法投棄の増加が問題視された。大森勝夫議員は、不法投棄に関する啓蒙活動や予防策の強化が必要であると強調した。生活環境課長の飯泉公一氏は、昨年度は重点区域での夜間パトロールを実施し、今年度は不法投棄が多発している場所に固定式の監視カメラを設置する計画だと述べた。
続いて、フォーカスを自転車誘客施策に移した。近年、自転車の利用者が増加している中、大森議員は、サイクリストをターゲットにした誘客策の拡充が重要だと指摘した。観光商工課長の田那辺孝氏は、現在の取り組みとして、茨城県の「サイクリストに優しい宿」の認定制度を紹介し、サイクリストに適した宿泊施設を拡充する意向を示した。さらに、奥久慈役場との連携を強化し、自転車ルートの整備やプロモーションを進める考えを明らかにした。
また、コロナワクチン接種についても進捗が報告された。福田祥江議員は、ワクチン接種の進捗状況に関する質問を行った。9,000人を超える高齢者が予約を入れていることや、医療従事者における接種率が高いことが強調された。健康増進課長の菊池光子氏は、現在までの接種人数を報告し、特に医療従事者が早期に接種を終了したことを伝えた。また、副反応に関する情報も共有され、軽い症状の報告がほとんどであるとの答弁があった。
議員たちは、町の活性化や住民の安心・安全を重視した発言を多く見せた。特に不法投棄やサイクリスト誘客策に関して、今後の施策を期待する声が相次いだ。議会は、町民のための具体的な施策の実現を願う決意を新たにしたようだ。