令和2年2月20日、苫小牧市で第6回市議会定例会が開会された。本会議では、令和2年度各会計予算を中心に報告や議案が審議された。
最初に、議長の金澤俊氏は、議会運営への協力を呼びかけた後、会期が本日から3月13日までの23日間と決定されたことを報告した。この後、市長の岩倉博文氏が自らの市政方針と令和2年度予算案について説明を行った。
岩倉市長は、新しい時代における苫小牧市の挑戦を強調し、公共交通の整備や地域福祉の推進、そして交通事故防止の重要性を述べた。特に、交通事故防止対策として、公安委員会のもとで実施した未就学児の安全対策について詳細に説明した。
市長によると、昨年の交通死亡事故を受けて、未就学児を中心とした交通安全対策が進められており、新たに「キッズゾーン」の設置を検討する姿勢が示された。これは、地域の道路において小学校周辺と同様の配慮を行い、従来のスクールゾーンに準じた安全対策である。今後、具体的な場所選定と実施のための検討が続けていくとした。
また、飲酒運転撲滅キャンペーンなども含む啓発活動が続けられる一方、新年度予算案として一般会計81,506,000千円、特別会計32,685,128千円、企業会計22,157,866千円が提出された。特に、教育現場ではトイレの洋式化が進められており、年度内に78%への到達を目指すとも述べた。
市議会での質疑を受け、市の関係者は交通事故抑止、南海トラフ大地震対策、そして幼児教育の充実に向けて、引き続き努力していく所存であると表明した。
苫小牧市では、地域づくりへの協力を求める政策を展開していき、今後も持続可能なまちづくりに注力するとした。