令和2年6月11日、苫小牧市議会は第7回定例会を開会した。新型コロナウイルス感染症への対応や市内経済の回復に向けた施策が議題として取り上げられた。
新型コロナウイルス感染症への応答で、苫小牧市は医療従事者に感謝を表し、市民に対しても効果的な支援策を講じている。
議長の金澤俊氏は、医療・介護従事者に対する敬意を示し、早期の経済回復を願う旨を表明した。市またぎの感染拡大を防ぐため、議会としても全力で取り組む方針を強調した。
報告の中で新型コロナウイルス感染症対策として、県内の飲食業者を対象にした小規模事業者向けの緊急経済対策や、予算の繰越しについても議論された。財政部の斉藤和典財務部長は、令和2年度の補正予算案を示し、特に小規模事業者向けパッケージの内容について語った。
さらに、報告では大西厚子議員や松井雅宏議員からも、指定管理者制度による公園などの維持運営において、特に飲食店の厳しい現状について懸念が表明された。市が行っている支援の手続きが設けられているが、官民の協力が求められるとの指摘もあった。
市内路線バスに関しても、多くの議員からその重要性が確認され、タクシー業界への支援も必要であるとの意見が相次いだ。特に、臨時的な観光バスの活用を提案した松井議員の発言には賛同の声が上がった。
苫小牧市では、地域住民の疎外感を払拭するため、今後の取り組みが期待されており、議員からは市民と市が同じ方向を目指すべきとの意見もあった。