令和2年9月、苫小牧市議会は定例会を開き、介護、教育、環境問題など多岐にわたる議題について議論がなされました。
特に介護職員の人材確保についての議論が注目されました。少子高齢化の進展とともに、介護業界での人材確保は喫緊の課題となっています。在宅での介護希望者が増える一方で、ケアマネジャーの不足が深刻化しています。問題の一環として、職員の離職率が17%台で推移している現状の報告もあり、市の施策見直しが急務であると認識されています。市長は、地域包括支援センターが抱える業務の負担を軽減しつつ、職員の増員についても改めて検討すると述べました。
次に、学校図書館の整備状況についても、新たに寄贈された学校図書管理システムが導入されることが決まりました。このシステム導入により、図書の貸出や返却業務が効率化されることが期待されています。しかし、導入準備にあたっては、業務負担の軽減を図りながら進行する必要があります。また、アレルギー対応食については、来年度の学校給食計画に向けてアンケート調査を行い、適切な提供環境を整える方針が示されました。
さらに、駅北口のまちづくりについて議論が行われ、市長は駅周辺のにぎわい創出のために今後も取り組んでいく意思を表明しました。駅北口は交通結節点として重要な役割を果たしていますが、現在の施設は少し寂しい印象が強いようです。市は南北一体としてのまちづくりを進める方向性を確認しました。
このように、さまざまな課題に対して、市は積極的な姿勢で改善策を模索していますが、市民の声を聞き、具体的な施策の着実な実行が求められています。