令和5年2月16日に苫小牧市議会第27回定例会が開会され、主要議題として令和4年度の各会計補正予算案や、令和5年度予算の内容が審議されました。
今回の議会では、令和5年度の市政方針及び教育行政執行方針が大きな焦点となりました。市長の岩倉博文氏は、 「市民の皆様から5期目の市政運営を任され、誠心誠意、汗を流すことを心に誓う」と付け加え、新型コロナウイルス感染症やウクライナ情勢、物価高騰といった困難な状況にも触れ、「持続可能な財政運営を進め、財政基盤の強化に努める」と強調しました。
特に注目されたのは、出産及び子育て応援事業の展開です。健康こども部長の桜田智恵美氏は、出産支援として妊娠届出の際にギフトカードが支給され、経済的支援が提供されることを述べました。当初はギフトカードでの支給が基本となる中、国からの急な通知により未換金相当額の返還が求められる可能性も浮上しました。このため、現金での支給に変更することも検討されていることが議論されました。
さらに、市議会では令和5年度の予算案についても討議され、一般会計は824億3434万円、特別会計は3405億2743万円、企業会計が2194億8625万円となる見込みが示されました。予算案のうち、消費者支援や地域振興にも力を入れ、特に子育て世代への支援が充実することが期待されています。
最終的に、市議会では出産支援や教育行政の重要性が再確認され、今後の政策において具体的な実施に向けたかじ取りが求められることとなりました。議会はこれらの議案を可決し、今後の市政運営に注目が集まります。