苫小牧市議会は令和元年12月10日に第5回定例会を開いた。一般質問では、核兵器禁止条約に関する議論が行われ、橋本智子議員は市長の意見を求めた。市長の岩倉博文氏は、政府の立場として核兵器禁止条約への支持を現時点では行っていないと述べた。一方、武力による平和の維持ではなく、広島や長崎の悲劇をより深く理解することが大切だと強調した。
次に国際リゾートエリアの環境問題が取り上げられた。橋本議員は、地域内の珍しい動植物の保護が重要であると訴え、市内の環境衛生部長である椿勇喜氏は、ウトナイ湖についての保護計画があることを確認した。
さらに、児童虐待防止についても質疑がなされ、健康こども部長の桜田智恵美氏は、虐待防止に向けた各種支援を実施していると表明した。今後、児童相談所の役割が強化されることも期待されている。
また、苫小牧駒澤大学についても議論された。経営移管後の学生数は現在133人で、大学運営の安定に向けた地域との連携が求められている。特に看護学部の設置に向けた準備が進められているとのことであった。
高齢者保健事業については、介護予防と一体的な実施に向けた新しい法律改正が影響を与える見込みであり、専門職の活用が今後の鍵となる。