令和3年9月9日、苫小牧市で第17回定例市議会が開催された。
本議会では、厚生委員会及び文教経済委員会からの報告が行われ、様々な意見書案が審議された。
特に、出産育児一時金の増額を求める要望意見書や、選択的夫婦別姓制度に関する意見書案については、議員からの関心が高い。
まず、厚生委員会での審査報告において、宇多春美委員長が述べたところによれば、医療と介護に関連した安全確保を求める意見書は不採択とされ、審査の重要性が示された。
同委員長は、「国民のいのちと健康を守るために重要であるが、願意に沿うことができなかった」と強調した。
次に、文教経済委員会の岩田薫委員長も、福島第一原発の処理水海洋放出に関する意見書について同様に不採択であることを報告した。
この案件に関しては、国への要望も多く寄せられており、全国的な議論が続いている。
意見書案第1号、出産育児一時金の増額要望意見書は、原案通り可決された。
この意見書は、地域の子育て支援を強化する重要なステップとされ、多くの議員が賛成した。
また意見書案第2号、選択的夫婦別姓制度についても原案通り可決され、結婚における選択肢の重要性が再確認された。
最後に、地方財政の充実と強化についても意見書案が可決され、地方自治体の財政基盤の安定化が強く求められていることが明確に示された。
議長の板谷良久氏は、会議の最後に「多くの議員が新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも、貴重な意見を出し合い、議論を深めた」と述べた。
市議会はこれにより、今定例会の全ての議事を終了し、閉会を宣言した。