苫小牧市の令和4年第24回定例会が9月9日に開催され、各議員から市政に関する様々な質問が行われた。その中で越川慶一議員は、岩倉博文市長の市政運営方針について問いかけ、今後の行財政改革の必要性を強調した。
越川議員は、苫小牧市が直面する人口減少や少子高齢化の課題に対し、積極的な施策が求められると述べた。特に、持続可能な行財政の運営においては、税外収入の拡大やふるさと納税の活用の重要性が指摘された。市長は、「今後の行財政改革は、知恵を絞って取り組む必要がある」と強調し、各種事業の見直しや改革に意欲を示した。
また、スマートシティ構想についても質問があり、越川議員はその具体的な進展を尋ねた。市長は「デジタル技術を活用した行政サービスの向上に向け、様々な取り組みを進めている」と応じた。特に単身高齢者見守りサービスについては、早期導入の検討が進んでいると説明され、議員からも期待の声が上がった。
さらに、苫小牧駅周辺ビジョンに関する質疑も交わされ、旧サンプラザビルの問題解決へ向けた取り組みの必要性が再確認された。市長は、地権者との協議を進める意向を示す一方、「市民の意見をしっかり聴く姿勢が必要だ」と述べた。
議会では他にも、健康寿命の延伸に向けた施策の必要性や、生理の平等に関する取り組み、動物火葬場と市営住宅の整備についての質問が投げかけられた。特に生理商品提供の拡大については、今後の方針が注目される。
最後に、コロナ対策についても言及され、感染拡大防止と市民の生活の両立を図る柔軟な政策が求められるとされ、市長は今後も引き続き慎重な対応をする意思を表明した。市としては、活力あるまちづくりを進めつつ、様々な課題を克服していくことが求められる。