令和4年2月25日の苫小牧市議会定例会では、代表質問が行われた。
越川 慶一議員(改革フォーラム)からの質問は、新型コロナウイルス感染症に関するものが多くを占めた。
市長の岩倉 博文氏は、就任約3年半の取り組みについて振り返り、財政健全化や行革プランの評価を行いつつも、旧サンプラザビルの問題解決に苦慮しているとの現実も示した。
また、昨日から苫小牧市で発生したオミクロン株の急激な感染拡大に対する市の見解や対応についても触れられた。越川議員は、小児用ワクチン供給量の不足や、自宅療養者への支援についても質問し、「相談窓口の設置を」と提案した。
さらには、人口減少や雇用労働環境についても質疑があり、特に働きやすい環境づくりの重要性を指摘した。市長は、雇用情勢を迅速に把握し、実効性ある施策を展開する意向を示した。
ゼロカーボンシティー宣言に関しては、地域の強みを生かしつつ、具体的な取り組みを国や企業と連携して進めていく姿勢を強調した。一方、若者や子供たちのための持続可能な地域づくりについても触れ、多くの市民や来訪者が幸福を感じられる地域づくりを目指したいと述べた。
旧サンプラザビル問題を巡っては、「粘り強く取り組み、早期解決に向けて努力していく」との決意が示された。越川議員は、解決策について市長との直接対話の重要性を訴え、市民に対する担保責任を果たすよう求めた。
最終的には、議論の中で市民への生活環境の安定や、地域経済の再生についても具体的な施策の必要性が叫ばれた。議会の進行においても様々な意見が出され、苫小牧市の将来に向けた多様で活発な議論が繰り広げられた。