苫小牧市は令和4年6月6日の市議会において、さまざまな重要な議題が取り上げられた。特に注目されたのは共同墓や高齢者の交通安全、物価高騰への対策である。
共同墓については、行政による管理の必要性が強調された。市民が埋葬者を特定できるよう、墓誌の設置が求められている。
これにより、市民が故人を悼む機会が創出されるだろう。現状では、他市の事例を参考にして導入を検討している。
次に、交通安全対策が強化される必要性が明らかになった。高齢者ドライバーによる事故件数は増加傾向にあり、特に65歳以上の運転免許証の返納数が少なく、周知と啓発活動を進める意向が示された。市長も高齢者の運転免許の返納について市民に対し、広く理解を促すよう努力したいと述べた。
物価高騰の影響についても深刻な議論がなされた。市長は市民生活を守るため、生活保護制度の活用を改めて強調し、困窮者への支援を行う意義を訴えた。また、消費税の減税についても議論が及び、財源の確保が難しい現状に対処する必要性が示された。
さらに、長生大学の活動も注目された。高齢者を対象とした生涯学習の場として、参加者の増加を目指し、今後の周知活動の重要性が強調された。特に、再入学制度の導入が検討されていることは、年齢に関係なく学びたいという意欲を持つ市民に対する支援の一環として期待される。
最後に、子供食堂の取り組みも取り上げられた。市長は子供の見守りの重要性を再認識しており、食堂に対し補助金等の支援を検討する方針が示された。市民からも需要が多く、高齢者との連携も考慮される必要があるとされ、市は今後も積極的に取り組んでいく方針である。